こんばんは、RISです。
地政学分析、地域分析ロシアについてです。
大国、アメリカ、中国
我が国日本とくれば
もうロシアを分析せざるを得ませんね笑
かつてソビエト共和国連邦として、アメリカと渡り合い、冷戦期を作った国。
そのロシアにはどんな、弱点、強みがあるのでしょうか?
ロシアの分析
ロシアには広大な国土があります。
そこには資源と戦時に軍隊が退却し、海軍が手を出せないような内地を持っています。
典型的なランドパワー国家ということです。
ライドパワーである国家が発展してくために、ロシアは古くからどんな戦略を取るのでしょうか。
最初にロシアの理想をお伝えしましょう。
南下政策が実現し、リムランドに陸海から圧力をかけ、世界島を統一しアメリカに対抗する。
どういうことか、具体的に分けると
・大陸資源による基礎固め
・不凍港獲得による経済基盤、軍港の確保をしたい
・世界島を支配したい
地政学的に分析すると、このようなことをロシアは考えていると思われます。
さて一つずつ説明しましょう。
大陸資源による基礎固め
ロシアは国土が広く、その地下には大量の資源が眠っています。
日本にはない強みですね、羨ましいです。
ロシア連邦は豊富な石油、天然ガス、石炭、貴金属資源を有し、世界有数の穀物生産・輸出国でもある
(Wikipediaより)
このような地下資源があるロシアは、中間交易によって利益を上げるのではなく。
原油などの一次資源を他国に売ることによって、経済を成り立たせています。
このような資源大国でありながら、人口は中国ほど大きくないということは。
ロシア人は鎖国をしてもいきていけるってことです。
これは戦争時に、国に引き込まれた場合、海軍では攻めきれないことをしめします。
つまりシーパワー国家の天敵ですね。
不凍港獲得による経済基盤、軍港の確保をしたい
さてそんなロシアですが、昔から求めているものがあります。
「冬でも凍らない港」=「不凍港」
これをロシアは切望しています。
なぜなら海に出て、勢力を拡大したいから。
ロシアは北にありますよね?北から凍らない南の海を求める時、「南下」するしかありません。
この行動を昔から「南下政策」といい、ロシアの行動理念の一つです。
不凍港への進出方法は4通りありまして、
ウクライナ方面、アルメニア方面、パキスタン方面、ウラジボストーク方面があります。
2014年にロシアがウクライナを併合したことは、大きなニュースになりましたね。
これは南下政策の一環とも言えるんです。
ロシアはウクライナを併合しクリミア半島に軍港を作っています。
念願の不登校を得ましたが、ウクライナから大海に出るためには数多くの海峡を通らなくてはなりません。
今後ボスフォラス海峡を狙うことになるでしょう。
また古くはイギリスとの戦い
日露戦争であっても、ウラジボストーク方面への南下政策です。
イギリスはロシアの南下政策を阻止するために、栄光ある孤立を破ってまで、日英同盟を結んだんです。
この同盟も、地政学的に考えているわけですね。
ウラジボストーク方面は、かなり南下政策が実現しつつあるようにみえますが
ラジボストークでも年に4ヶ月は海が凍ります。
ロシアが本音から欲しいのは、朝鮮半島か北海道なんです。
ウラジボストークの意味って、「東方を支配する街」って意味なんですよ笑
ネーミングセンス、ストレート過ぎますよね笑
アルメニア、パキスタン方面においては、アラビア海、ペルシャ湾へ続く回廊を作るのが理想としています。
『黒海への出口であるクリミア半島の軍港セヴァストーポリを(中略)ロシアは絶対に手放したくない』(世界史で学べ!地政学p.174より)
世界島を支配したい
さてロシアがウクライナを併合したことからみるに、スイスのような永世中立国ではなく、
自国を存続させるためには、他国侵攻をやむなしとの態度を取っているように思います。
自国の安全というものを考えた時、究極は自分に対抗する国がいなくなるのが一番安全です。当然ですよね。
国家という団体は現実的に突き詰めると、そのような考え方に行きつきます。
国民の安全保障を目指した時に、これらは正当化され、大義名分を得ます。
つまりロシアにおいては、世界島を一極支配することが、一番の安全保障なんです。
まあその先にはアメリカとの全面戦争があるんですが笑
そんなロシアはどのように世界島に対し圧力をかけていくのでしょうか?
つまり周辺のリムランドをどのように自国の支配圏に置くかということです。ソ連がやってましたね。
①内陸から併合して支配圏に置く
②海軍力によってリムランド諸国を外部から挟み込みたい
この2パターンが考えられます。
「内陸からの場合」
これは、ウクライナ併合がいい例です。
あそこまで強硬手段で行うのはリスクがありますので。現トランプ政権時はできないでしょうね笑
方法としては、いろいろ考えられますが。
周辺諸国に石油のパイプラインを通し、経済的にロシアに対して依存度を高めていく方法などはすでに行われているのではないでしょうか?
「海軍力によって外部から挟み込む」
ロシアが不凍港を手に入れた場合、海へ積極的に進出していくでしょう。
そして海側から圧力をかけるというのがロシアの理想的な姿と言えます。
その場合はアメリカと対決することになるでしょうが。。
このためにも、ロシアは不凍港を何としてでも入手したいんですね。
最後に
ロシアについてどうでしたか?地政学的に見ると、ロシアとソ連は何ら変わらないんですね。
地形的に起きる問題はいつになっても変わらないということです。
南下政策が実現し、リムランドに陸海から圧力をかけ、世界島を統一しアメリカに対抗するというのが理想的である。
という最初に述べたことについて何かしら伝わっていたら嬉しいです。
現状ロシアはあまり発展してないように見えます。
経済は石油に依存してますし、世界島を支配する現実的な力を持っているのは「中国」です。
いまロシアと中国は仲がいいですが。いつかはぶつかる未来もあるでしょう。
目下の強国である中国に対して、日本とロシアは手を取り協力する手もあると思います。
阿部さんとプーチンさんで、平和条約結んで欲しいなと思う、私RISです。
また日本とロシアは、パイプがあまりありません、つながりが少ないんです。
少し前まではロシアとパイプを持つ方がいらっしゃったそうですが、もう亡くなられました。
日本とロシアをつなぐ架け橋になる人は現れるのでしょうか。
隣国日本として今後も注目していきたいですね。
それでは今日はこの辺りで終わりにいたします。
長文読んでいただきありがとうございます!!