地政学について② アメリカの具体的な分析、地政学的特徴!

  • 2019年10月6日
  • 2019年10月7日
  • 政治
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こんばんはRISです。今日はアメリカについて、地政学的に分析します。

 

最近体調を崩してしまいました、、やはりちゃんと休息を取らないといけませんね、、

しかし、体調を崩したので、他のことをする余裕がないです笑

記事でも気を紛らわせることにします笑

 

とまあ会話の枕はこれくらいにして、

地政学とはなにか、という記事はすでに書いてあるので、それを参照ください。

地政学について①地政学の基礎知識!

アメリカをしっかり分析することによって。しっかりと、友好国であるアメリカの行動原理を理解して、日本も自分で考えて行動しなければならないと思っています。

 

アメリカの分析

アメリカは典型的なシーパワー国家です。

海軍が強く、世界に対して海から影響力を持っているということを知っていただければ良いと思います。

さて地政学的に分析した時に、アメリカの基本国家戦略というか、外交の方針が見えてきます。

箇条書きしますね。

・ロシアや中国がリムランドに進出するのを阻止したい
・リムランドに対する影響力の強化したい
・シーレーンの確保、維持したい
・日、豪、フィリピンなどのロシア中国に見張りの効く所に空軍基地を建設維持したい。

これが結論になりますね。

さてこれらについて簡単に説明していきましょう。

 

ロシアや中国がリムランドに進出するのを阻止したい

冷戦終結後ソ連が崩壊しロシアとなりました。

しかしアメリカの仮想敵国がソ連からロシアに変わったにすぎず、地政学に基づく基本戦略はなんら変わりません。

そしてロシアよりも大国に成長しているのが中国であり、アメリカがロシアと中国にどのように対応するかは、地政学的視点から分析が可能です。

現在アメリカの空軍基地は、トルコ、イギリス、ドイツ、イタリア、キルギス、スペイン、ポルトガル、オランダ、日本、韓国にある(Wikipediaより)

海軍基地があるのは、バーレーン、日本、イタリア、フィリピンです。

 

 

赤い点が、空軍基地、黄色い点が海軍基地、艦隊は海軍の勢力圏です。

 

これらは地政学的に見ると、ほとんどがロシア、中国に対する牽制の意味があります。

アメリカが一番恐れることは、地政学で言う「世界島」(=ユーラシア大陸、アフリカ大陸、インド、ヨーロッパ)をどこかの大国が一極支配することです。

 

ロシアが海軍力で、陸と海からリムランドを圧迫し、世界島を支配するというのは避けなければなりません。

 

また中国も世界等を支配しようとする動きを感じます。

ロシアであれ、中国であれ、アメリカは世界島を支配する国が生まれないように立ち回ることが大切になります。

なぜなら、世界等を支配し終わった時、アメリカ大陸vs世界島の戦いは不可避になるからです。

 

リムランドに対する影響力の強化したい

さて、ロシアや中国が世界島を支配しないように、リムランドとの外交をしていく必要があります。

日本や韓国はその位置にありますし、インド、中東、イスラエルや欧米諸国はリムランドに当たります。

これらの国に対して友好的な関係を築きつつ、軍事基地を配置したりして、アメリカは世界の警察という立ち位置を確保してきました。

 

そしてここで大切なのは、

アメリカはリムランド国同士が団結することを、よしとしません。

リムランドとは雨があり、川があり、戦略的に攻めやすくはあるのですが。

文明の発祥地でもある川周辺には、人口が密集します。

この密集した人口の国々がもし一致団結しようものなら、アメリカもロシアも対抗できない、人口においても、戦略的地形においても、資源においてもアメリカやロシアと対等以上に渡り合える存在、第三の勢力が生まれます。

これはよろしくないということで、ロシアとアメリカは、リムランドが相互に一致団結しないように働きかける必要があるんです。

 

具体的にいうと

日本と朝鮮が一致団結すると、2億人の勢力が生まれるので、アメリカとしては微妙な顔をせざるを得ないということ。

日米の仲がすごくいいのに、日朝関係に対する対応に、明確な発言が少ないとは思いませんか?

どっちつかずな発言が多いというか、問題を解決する気がないような発言しかしてない気がします。

これは、地政学的行動なのではないかということです。

 

シーレーンの確保、維持したい

シーレーンとは、海の道です

この赤い線は交易船が通る道です。

海の道も集中しているところがあるのがわかりますよね。

そして、海峡と言われるのは、青丸をつけた部分です。

もし海の道を封鎖する際には、この地点を軍艦で支配してしまえば、船は通れなくなります。

このような戦略的な要所を「チョークポイント」といいます。

この地点を守るために、アメリカは努力しなければなりません、なぜならシーパワー国家であり。

海軍主力の国家だからです。

アメリカは各艦隊でこの地点を中心に守っているわけです。

 

日、豪、フィリピンなどのロシア中国に見張りの効く所に空軍基地を建設維持したい。

さて、上で挙げた理由から、世界各地に空軍や海軍施設を配置したいのが、アメリカの本音です。

日本オーストラリア、フィリピンはアジア圏において、地政学的に重要な位置にあります。

中国が太平洋に進出しないような形で、日本列島というものがありますので。

そこにアメリカが軍隊を置きたがるというのは当然の帰結です。

今一番のアメリカの仮想敵国は中国ですからね。

 

さてアメリカについて少しわかったでしょうか?

以上がアメリカの地政学分析になります。

面白っかったでしょうか?

皆さんのためになればと思っています。

 

読んでいただきありがとうございました。

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