地政学について① 地政学の基礎知識!アメリカ分析できるようになる!

  • 2019年9月27日
  • 2019年10月6日
  • 政治
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こんにちはRISです!

今日は、地政学についての記事をあげさせていただきたいと思います。

初めての政治の記事です!

実は専門的に一番学んだことは何?と聞かれたら。

現時点(2019年)では政治と答えます。

その、政治を専門としているものとして記事を書くのは少し緊張します。

ぜひお付き合いください。

 

地政学とは

地政学とはなんなのでしょうか

地政学とは、「地理」と「政治」を合わせた学問です。

政治で面倒な関係が色々とあると思いますが、ある国のトップが、地理的に大切なところをどのように扱っていけばよいのかを論じた学問であります。

 

地政学の定義としては

『地理学と政治学の関係について体系的に述べたものである。内容的には地形の分析に止まらず、文化や人間の心理方面からの分析も含まれており、プロパガンダなども地政学の研究範囲であるとされている。その目的の一つは、「自国の安全保障を効率良く展開するために必要な観点、要素、思想を示すための学問」』

というのが、色々学んできた私の結論です。そもそもあんま定義がはっきりしないんですよね笑

 

わかりにくいと思うんで、具体例を挙げると

海の道「シーレーン」というのがありますよね、交易に使われたりしていて、海流の流れの関係で適当な場所を通っているわけではなく、しっかりと決まった道があるようです。

そのシーレーンは、海峡というのを通ります、ジブラルタル海峡とか、パナマ運河とか、

そういった場所をある国が独占して、そこを通る時にその国の許可がなければ通れなくなってしまったりしてしまうと、戦争が起こっていなくても交易が滞ってしまったりして自国にとって大打撃になってしまったりしますよね。

戦時の話になると、さらに重要度はますことになります。

いわずもがな、戦争の兵力を送る道というのをしっかりと確保していないと、いかに大量な兵力を持っていても、役に立ちませんよね。

なので各国は、シーレーンを確保するために大事な要所である、海峡を押さえようとします。

これらの行動は地政学的に見て当然の行動なのです。

このように、現在の世界の土地を地理学に則って分析して、国にとって、人間にとってどのような影響を与えるのかということを分析した学問が、地政学なのです。

地政学を学ぶ上では、時代やテクノロジーの進化によって重要なところが変遷していくということをあらかじめよく知っていくことが大切になりますね。

古い時代の地政学が、必ずしも今の時代に合うとは限りません。何が使えるのかという視点から自分で考えることが大切になります。

わかりだすととても面白い学問ですよ!

 

学んで良かったこと

後々書いていきますが、地政学を学ぶことにより、アメリカの動きや北朝鮮、ロシア、さかのぼってソ連がどのように動いてきたのかがわかるようになってきて、ああ、国の動きには一貫性があるのだなとわかるようになるはずです。

それぞれの別々の出来事を調べてもわからないことが、地政学の視点から見て、一定の答えがわかるようになることもあるはずです。

そのめちゃくちゃ面白い学問の入り口について、簡単に説明していきたいと思います。

 

まず基礎の基礎を簡単に

ここでは基本的な概念や、基礎的な用語を少しだけ説明します。

地政学で大事になる言葉で

地政学では戦争時における戦力をランドパワーとシーパワーに分けて考えます。

ランドパワーはロシアや中国のように大陸の陸軍が力を持っていて、主にユーラシア大陸の広い土地を拠点にしている国がランドパワーにあたります。

シーパワーはアメリカ、日本、イギリスのような海軍戦力に重きを置いている国のことを指します。

ランドパワーとシーパワーは一国の中では両立しないというのが定説で、どちらかに偏るとされています。

またランドパワー、シーパワーはお互いに中が良くなく、これらのぶつかり合いの歴史が、今まで延々となされてきていると、地政学の祖である、マッキンダーは言っています。

ソ連とアメリカの冷戦のような構造は、過去のローマ時代から起きており、歴史は繰り返しているというのが、基本的な考え方になります。

そのほかにどのような地政学用語があると言いますと

などがあります。

ハートランドとはざっくりいますと、大きな川がない地域のことでです、大きな川がないと、船が入ることができないので、軍事的に孤立します。

そこに軍事拠点や、大陸の資源を基にした国家が誕生すると、シーパワーは手を出すことができないので、将来的に敵になるかもしれない国ができるかもしれないということです。

リムランドはハートランドの周りの地域を言います。

ハートランドは、大きな川がないと言いましたが、それはつまり雨が少ないということになります。また内陸部であることもわかりますね。

ハートランドは軍事的には重要であっても地下資源以外の植物的な資源などが繁栄しにくいのです。

つまり客観的にみたら、ハートランドは痩せた土地とみなされる場所です。そこは当然人口はあまり多くありません。

リムランドはその周り、つまり大きな川があるところです。

リムランドは穀物などの資源にとても恵まれた環境にあります、人口も多く世界の人口が集中しているところでもあります。

たとえば、東南アジアや中国南部、インド、地中海などですね。

このような区分をされてています。

 

地政学は使われているのか

地政学は先に挙げた通り、大国と言われているところはほとんど取り入れていると考えても良いと思います。

アメリカはもちろん、イギリスドイツなどは地政学が発展した場所でもありますし、第二次世界大戦以前の日本もしっかりと学んでその考え方を取り入れていました。

つまりしっかり学ぶと、植民地の意味や、軍事拠点(アメリカの沖縄基地)などの戦略的意味がわかるにとどまらず、イスラエル情勢や北朝鮮の重要性などがわかるようになってくるということです。

特にアメリカは地政学の考え方を色濃く取り入れています。

アメリカが現在世界の中で一番重要な立ち位置を持っていることは周知の事実です。世界の国々はアメリカとの関係をどうするかということ重視していますね、そのアメリカがどのような論理によって行動、戦略を立てているのかを知らないかぎり、その他の国々が戦略を立てることなどできるはずもありません。

アメリカが敵というわけではないですが、しっかりと交渉相手を分析することは最低限のことだと思っています。

 

さてアメリカはどのように地政学に向き合っているのかと言いますと。

主に3人の地政学の学者の意見を取り入れていると言われています。

この三人の考え方をアメリカは取り入れいているとされています。

マッキンダーは地政学の祖といわれているドイツの人です。

マッキンダーはハートランドの提唱者です。

シーパワーの及ばない場所にある国がランドパワーを持って世界を征服しそうになるかもしれないというのが、マッキンダーの意見を大げさに言ったものです。

マハンはシーパワーの大切さを説いた人です。

海の海運力、海軍力は国を発展させるものであると言って。そのシーレーンや植民地、外国の海軍基地などの大切さを説いています。

スパイクマンは比較的最近まで生きていた人で、アメリカがそう立ち回るかをかなり具体的に書いた人でもあります。

簡単に説明しましたが、この3人を押さえておけば、アメリカはどのような外交戦略に基づいているのかの基本的なところは理解できると思います。

 

日本は第二次世界大戦以前に、マハンの考え方を入れています。日露戦争で有名な秋山真之はマハンの教え子であったりしています。

第二次世界大戦以前の日本は、海軍力シーパワーを増強し、海外にも拠点を置きつつ、勢力拡大をはかっています。

しかし、戦後地政学は衰退します。

 

地政学の実例

地政学的に分析できる、実例とはなにか

例えば、中国の提唱する、「第一列島線」「第二列島線」の概念は地政学的にその重要性は説明できます。

また中国がインドに対して、「真珠の首飾り」と言われるような包囲網をつくたりするのはも地政学的に当然の行動です。

海峡が大事であること、

中東が地政学的に民族が交わるところなので、多くの紛争があること。

ロシアの南下政策、不凍港を求め続ける理由。

アメリカの外交戦略の方針など。

これらは、一概に全てとは言い切れませんが、地政学的思考に基づいて行われていたりするので、

学ぶと色々わかるんです。すごくないですか?

 

オススメの本

地政学のオススメの本をお伝えしたいと思います。

・世界史で学べ!地政学

・地政学 ★アメリカの世界戦略地図

・悪の論理

・恐怖の地政学

そのうちこれらの本を読んで書評で詳しくまとめたいと思っています!

 

 

皆さんの知的好奇心をくすぶることができたでしょうか??

お役に立ててたら嬉しいです!

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