こんばんはRISです。
9月27日の日経についてです。
27日の日経には、日米の貿易に関する合意についての記事が大々的に載っていました。
20190926の記事に挙げていなかったのは、ワインの断続的な関税撤廃について。ですかね。
日経新聞20190926 日米首脳会議の行方、車の関税はどうなった??
こちらを参照ください。
やはり表面的には、日本の譲歩が目立つと、新聞内で言及がされていました。
与党側は車関税合意を評価し
野党側は、日本が譲歩しすぎではないのかと与党を言及し
金融市場は、為替条項導入回避を評価
といった形でしょうか?
さて今日の本題です、今日は一つの会社に注目しました。
一つの会社にフォーカスすることで、その会社の戦う業界の全体像に対する理解に少しでも役に立ち、
投資する際の情報収集の役に立てるような記事を今後は作っていきたいと思っています。
今日はその第一歩です。
今日はJDI(ジャパンディスプレイ)についてです。
【特色】中小型液晶パネル大手。官製ファンド傘下で日立、東芝、ソニーの事業統合。最大顧客はアップル
(四季報より)
液晶パネルは有機ELへと今後需要が移り変わっていくことになるようです。
これらの市場、「有機ELパネルと液晶パネル」の出荷額は前年を8パーセント下回ったそうです。
すでに市場中国の台頭や、韓国のサムスンが有機ELで強いようなので、果たして日本に参入の余地があるかでしょうか。
その厳しい市場の中で、JDIがどうなっているのか?
JDIは赤字が続き、債務超過となっていたそうです。業績立て直しに金融支援を要請したそうです。
最初にそこに名乗り出たのが、台中三社でした。800億円の支援が行われるとのこと。
その800億円の使い道とは
- 運転資金 380億円
- 研究開発費用 92億円
- 設備投資 320億円
とのこと。
しかし中国ファンドは支援を見送りました。
なぜ支援を見送ったのか?何が起きているのか?
ここからは予想になります。
JDIに中国が投資するというのは、中国の傘下に入るということです。
それに対しAppleが危機感を持ったのか支援に名乗りでたのだと思います。
JDIというのは完全にAppleの裁量次第で、経営が左右される状況みたいです。
すでにAppleから、巨額の投資を受けていて、その返済に関する見通しも、Appleからの発注に支えられているのです。
台中三社はこのAppleに依存している経営状態を危険に思い、支援を見送ったとの見方があります。
なんというか、JDIの経営状況やばくないですか?
リスクの分散もできていないし、これでは足元を見られる取引が行われそうな雰囲気です。
はたして業績再建はできるのでしょうか??
有機EL、液晶パネル市場
スマホに使われる、中小型液晶パネルに携わっている日本企業は
日立製作所、東芝、ソニー、パナソニック、ジャパンディスプレイ
有機ELパネルに携わっている日本企業は
シャープ、JOLED、ジャパンディスプレイ
これらの市場に投資する際には、今後どちらのパネルに需要が傾くのかを予想し、経営的に再建できそうなところに投資する必要がありますね。
JDI ジャパンディスプレイの株は買いか?
どちらの、市場にも手を出している、ジャパンディスプレイ。この企業についてどう考えるか、
ビジネスパートナーであるAppleが大きく安定しているので、簡単に潰れることはないでしょう。
しかし経営において、一つの企業の下請けになるというのは危険すぎます。長期的には危険かもしれません。
巨額の投資をAppleがしているということは、簡単には、手を切るようなこともないと思います。
しかし、何が起きるのかわからないので経営的判断が入った時見限られることもあり得ます。
液晶パネルから有機ELに主要な需要が移り変わった時に、研究成果が出ていれば、成長する企業なのではないでしょうか?
金融支援をしっかり集められるかどうか、注目です。
今日はこれでおしまいです。
読んでいただきありがとうございました。