RISの組織を作る上での人との関わり方

さて、RIS情報局の組織の作り方について、発信していきたいと思います。

シンクタンクは2種類の人材に大別して人を集めます。

スペシャリストとゼネラリストです。

 

スペシャリストとゼネラリスト

一つのことに特化した人はスペシャリストで

広い範囲の知識を持った人をゼネラリストといいます。

スペシャリストにはスペシャリストにしか見えない世界があり

ゼネラリストにはゼネラリストにしか見えない世界があります。

どちらが優位に立っているとかではなく

どちらも等しく貴重な人材です。

組織においては適材適所で人を采配しなくてはなりません

組織全体の意思決定をする人はゼネラリストであるべきです。

各部門においてその研究を引っ張る人はスペシャリストでなくてはなりません。

 

意思決定機関

組織の意思決定はどのようにするのか

各部門を引っ張っているスペシャリスト

その時々で部門がどれだけあるかは変わってくるところではあります。

石を決定する会議では、スペシャリストと同数のゼネラリストが必要であると考えています。

細かい数字にこだわる必要はありませんが

パランスは考えていきたいと思います。

いろいろな部門の意見を集約して、世界で起こっていることを深く分析し、世間のニーズを浮き彫りにします。

そののニーズに基づき、何を重点的に研究すべきなのかをその都度決めます。

資金もそこに集約していくことになるでしょう。

 

組織とゼネラリストの関わり方

では、ゼネラリストどのように組織と関わっていくべきなのか。

ゼネラリストは、広く浅い知識をもち世間の機微に敏感でなくてななりません。

学問においては、複数の学問の基礎をマスターしてスペシャリストが何を言っているのかわかるようになるべきです。

最低限の知識があれば、議論も成り立ち、何が起こっているのか理解できます。

なので、RISでは自由参加ですが、勉強会をしつこく開催することになります。

ゼネラリストを目指そうとする人たちはこの勉強会に参加するとともに、独学でもいろいろなものを身につける努力を求められます。

ゼネラリストにとっては、RISは永遠に勉強をする人生における、大学の教育機関になります。

またゼネラリストといっても雑学のみを身につければいいというわけではありません。

最低一人一つ専門的な分野を持ちます。

大学院卒業レベル、修士課程終了レベルのものを一つ持ってもらいます。

その上で広く浅く全ての学問の基礎を学びます。

いろいろ見えてはくるでしょうが、人生死ぬまで終わりなき戦いです。

 

組織とスペシャリストの関わり方

スペシャリストと組織はどう関わっていくのか

スペシャリストに対し求めるのは一点突破です。

職人技のようなゼネラリストには手も足も出ないような知恵の集約をしてもらいたいと思っています。

それのみに集中できるような環境をRISでは提供させていただきたいと考えています。

RISが提供するのは、マンパワー、金、場所、情報です。

スペシャリストにとって、RISは条件付きの研究所のようなものです。

RISの意思決定機関の出した結論、

つまり世間のニーズがわかった時に調べてもらいたいことを調べてくれること

また、ゼネラリストに対しそう多くない頻度で勉強会を開いてくれることを条件に

残りの時間は自由に研究してもらいたいと考えています。

それができるような金銭的な余力は、財務部門とゼネラリストが用意します。

そのぶん、妥協は許されず、一つに特化するゼネラリストとは違った過酷な道のりになるでしょう。

 

組織は柔軟に

以上のように組織を作っていきます。

基本の形はこうであるというだけです、実際に人が集まりだすとこうはなりません。

しかし、スペシャリストとゼネラリストどちらを目指すのかは決めてもらいます。

もちろん最初はゼネラリストがいいと思って全体的に基礎を学んでいくうちに、どこかの専門分野に腰を据たくなってスペシャリストに転向という例も出てくることと思います。

その逆も然り

今現状で自分は何を目指すのかは明確に持ってもらいたいとは思っています。

以上が、どのように組織が人と関わっていくのかに関する構想です。