こんにちはRISです。
久しぶりに書評を書きたいと思います。
今回は吉田松陰さんの本です。
内容としては、格言の箇条書きといった感じでしょうか。
一つ一つ自分に当てはめながら読むことで、自分を矯正してくれる感じがしました。
もう大人になったら本気で自分を叱ってくれる人なんて稀になります。
自分を律して、自分で修正してくしかありません。
そうでなければ勘違い野郎の出来上がりです。
本気で生きて、自分をすり減らした方が、人生楽しいと信じています。
吉田松陰先生
吉田松陰先生は明治維新の源流となった人です。(リンク載せます)
軍事に精通し、外国の脅威もしっかりと分析し、日本が世界に遅れないように発展する道を解きました。
わずかな起案開講した、松下村塾で聴聞していた生徒の中に、伊東博文、山縣有朋などのビックネームがいます。
その先見性、また死をも恐れない生き様は、
後世に語り継がれ、目標とされ、皆の心に残るのではないでしょうか?
そんな明治維新の申し子の言葉を知ることができる一冊をぜひお読みください!
誰が読むべきか?
この本は全年齢対象だと思います。
どんな人にも響くものはあるはずです。
しいて位あげるなら
・自分を見つめ直したい人
が読むとなお良いと思います。
本書の構成としては
・士(リーダーシップ)
・志(ビジョン)
・知(ウィズダム)
・友(フレンド)
・死(スピリット)
となっています。それぞれについて松蔭先生のお言葉を読むことができます。
読むのはあまり負担にならないので、電車の中で一つの言葉を読んで、それを通勤中考え続け、思索を深めるなんてのはどうでしょうか?
とても有意義で、知的な生活だと思います。
引用
さて本書で特に私が感銘した所について、感想を述べます。
015「また会いたくなる人」、少しずついいことをしているとすこじずつ身のこなしも洗練されていく
行動が身振り手振りに現れると言うおことばです。
リンカーンも顔に性格や考えていることが出てくるから、
何十歳以上になったら、自分の顔に責任を持たなければならない
といっていました、行動心理学では、
行動から気持ちが変わることがあるといいます。
行動も善人として行動し、心の中も善人として行動すれば、自然と人が集まってくるような魅力ある人になると信じて。
善行を積んでいきたいです。
021「夢を引き継ぐもの」、自分が実現し会いことについて、考え抜き、人と話すときに語り続け、平和のために積極的に行動すると、仮に自分が断念せざるを得ない状況になても、誰かがその夢を引き継いでくれることでしょう。(略してます)
夢を本気で考えたら、周りに語り賛同者を作れと言う内容も含まれた内容です。
印象的なのは、松蔭先生の語る夢の内容は、自分のためのものではないんだろうなということです。
自分の欲望のためのものは、いくら人に語ったところで、ついでくれる人はいません。
松蔭先生の語った夢を引き継いでくれる人がいたと言うことは、
その夢が人のためであり、本当に必要なんだと思える人がいたということです。
平和や安定を愛しながら、というぶぶんに、そうゆう部分が現れているような気がしました。
043「自分にしか守れないもの」法を破ったら、罪を償えますが、自分の美学を破ってしまったら、一体誰に向かって償えますか
いかにも松蔭先生のようなおことばです。
この言葉の重さが他の人とは違います。
自分の美学に則って行動し、法律によって死刑になることもやむなしと言う、その美学は、
先生の人生をもって遂行され、説得力を持っています。
これはソクラテスが悪法もなりといって毒杯を仰いだことにも共通するところがあると思います。
この美学を貫き通すためにはどういった人生観を持てばいいのか
そもそも死生観が違うのかなと思います。
人生観は死生観から逆算されて生まれるのであって、どう死ぬかを決めることによって、どう生きるのかも決まってくるんだと思います。
人のために死のうと思えれば、こういった美学を持った生き方ができるんでしょうか。
自分も精進します!
134「本質を知る」
本質とは、語らずともただそれに触れただけで、わかってしまうもの。あまりの美しさに、拝みたいような気持ちにさせられるもの。そのシンプルで、わかりやすく、身近なものとして感じることができるもの。
これは、本ブログのタイトルにもある、「真善美」にも通ずるお言葉かと思います。
技術においても、数学の世界においても、
本当に素晴らしいものはすごくシンプルな形を持っているそうです。
相対性理論であっても、すごい短い計算式にまとめられてますよね。
そのシンプルさに、世界の設計者である神様を感じる人がいるそうですよ!
数学者は神さが作った世界はシンプルで美しいはずだから、こうゆう答えがあるはずだと言う思考を持って問題に取り組む人もいるんだとか。
以外にも数学者には神様がいると信じている人も多いそうです。
本当に素晴らしいもの、本質は一言に表せるものなんでしょう。
その一言に色々な意味がこもって、人を惹きつける。
わかりやすいから行動しやすい。
本質とはこう言うものなのでしょうか。突き詰めて考えたいですね!
156「信じて疑わない」
私は人を疑い続けて、うまくやるよりも、人を信じ続けて、馬鹿を見る男になりたい。
自分の損得で生きた場合、
うまく生きる人を見ると羨ましく見えたりしますし、うまく生きた方が自尊心を保てる気がします。
しかし先生はそうではないとおっしゃる。
自尊心よりも何よりも、心の豊かさを優先していきておられたんでしょうか?
単なる成功者として生きるよりも
人として好感を持てる生き方のほうが良いと言うことなんでしょう。
世の中は信用で成り立っています。誰かが誰かを信じて成り立っています。
誰しもが人を疑っていたら、それは住み辛い世の中でしょう。
人は信用されたら信用し返す。という習性を持っているように思います。個人的見解ですが。
その習性はどちらかがどちらかを信用しないと始まりません。
どちらかが最初の一歩を踏み出しているのではないでしょうか?
その最初の一歩歩踏み出すのにためらいのない人はとても魅力的に映るのではないかなと思いました。
そんな人間になりたいです!
最後に
いかがでしたでしょうか。
このようなありがたい松蔭先生のお言葉が。
176も編纂せれています。
一つ一つが、含蓄がある言葉で、自分に理想を突きつけます。
理想ばかりおいすぎると心が疲れることもありますが。
理想を忘れると、人間らしさをなくしてしまうのも事実です。
この本をよんで、理想とは何かについて考える一助になれば幸いです。
本の評価ですがAです!
十分座右の書になり得ますが、原著ではないのでSでなくAにしました。
そのうち古い日本語で書かれた松蔭先生のそのままの言葉も読めるようになりたいですね。
読んでいただきありがとうございました。