「書評2」 池上彰のお金の授業 

  • 2019年9月22日
  • 書評
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こんばんはRISです。

今日の書評は、池上彰さんのお金の授業という本についてです。

池上彰さんはみなさんご存知とは思いますが、週刊こどもニュースのお父さん役を担っていた方です。

この人は何でも簡単に説明することがすごく上手い!

政治に関して入門を読むのだとしたら、池上彰先生の本をとりあえず読んでいたら安心感がありますよね。

信用半端ないです!!

 

さてこの「お金の授業」という本についてですが、

お金の歴史から始まって、銀行の仕組みや投資、保険、税金など、お金にまつわる基本的な情報を整理して読者に届けよう…

という前書きから始まっています、なんとわかりやすい目的か、

これを知りたい人は読んでみるのはアリだと思います。

ただこの本を読んでて思ったことは、少し古いな、、という感想でした。

出版されたのは2011年なので、東日本大審査の直後であり、アベノミクス前になります。

日本がデフレの状況が長く続いているときの情報で止まっているので。

あまり量的金融緩和については語られていません、つまりやっぱり古い、、

中国が日本をGDPで抜いた直後くらいになるのでしょう、この時代の雰囲気を知る資料としてはいいかもしれません笑

 

またこの本の特徴としては、保険、税金について書いていることですかね。

お金の本というのは、資産運用や、お金に対する認識、株についてなどがメインな気がして、あまり保険や税金についての入門を書いているものに出会ったことがない気がします。(私が知らないだけかもしれませんが)

なので、お金についての知識で、実生活に必要なものは何かという視点で、まとめている気がして、地に足のついた本だな〜という感想を抱きました。

 

池上彰さんの本は完全に入門編として、こうゆうのがあるという最低限の知識を教えてくれているに他なりませんので、今後詳しく調べていくのは自分自身という前提のもとこの本は読むべきかと思います。

ある程度、金融やFPについて勉強している人は、自分の知識に穴がないかどうかを調べるツールとして、何も知らない人は、この本を読んでからその上に知識を積み重ねる必要はありますが、何も知らない人は、今の時期出口なき金融緩和についてまで網羅した比較的新しい入門書を探したほうがいいのかなと思いました。

 

さて、今回面白かったなと個人的に思った部分についてです。

消費税は預かり物

消費税の面白いところは、お客様から消費税ぶんのお金をもらってから、事業者が税務署に払い込むまで時間が空くということです。

この、期間を利用し集めたお金を運用し、利益を得て消費者に還元するセールを行った小売業があると、書いてあり、なるほど上手いと思いました!

企業のひと、経営者から見れば、所得税も消費税も会社としてまとめて払うようなので、同じくらい負担だそうです。

2019年10月から消費税が10パーセントになりますが、

このブログ投稿時の8パーセントのときでさえ、経営者がきついなと思うことは、所得税と消費税がそれぞれ同数くらいであると、金融の先生から聞いたことがあります。

10パーセントになったときに、逼迫した会社は設備投資などにお金を回そうとするのでしょうか?

金融緩和をして、経済の流れを良くしようとしていますが、消費税はその逆をしているのでは?と思うことがあります。どうなんでしょう、もっと調べてみたいところです。

 

また最後のほうに、池上彰さんが、

外国人限定のカジノを作ればそこは豊かになる!?

と言っていたことには驚きました、

別にカジノを進めることが悪いことでもなんでもないような気はしますが、池上さんが言うとなんとも言えない気分になります、ギャップですかね。

カジノ法案で注目されている内容に8年前に言及しているのは、先見の明があったのではないでしょうか!

 

さて、この本の評価はCですね。

わかりやすいんですが、情報が古いってのがどうしても、良くない気がする次第です。

ただわかりやすさは折り紙つきなので、初心者にはオススメです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

また次の本でお会いしましょう!

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